政府はしきりに「人生100年」と連呼していますが、大事なのは『健康寿命』。
受給開始年齢が65歳以降に引き上げられたら、「健康なうちに年金を受け取る」ことを優先する人にとっては、むしろ『繰り上げのメリット』がより大きくなります。
日本人男性の健康寿命は約72歳
マネーポストのモデルケースによると
この健康寿命である72歳までもらえる年金について、現行制度では72歳までもらえる年金は「65歳受給開始」と「60歳繰り上げ受給」では繰り上げの方が約263万円多くもらえます。
ましてや政府が推奨している「70歳繰り下げ受給」と「65歳受給開始」ではその差が約781万円。
男性の平均寿命の81歳までもらうことを考えても
「65歳受給開始」の男性と「60歳繰り上げ受給」の差は、244万円。
「70歳から繰り下げ受給」と「60歳繰り上げ受給」の差は173万円です。
これはあくまでモデルケースなので一概にはこの金額になるとはいえませんが、思ったよりも60歳受給は損をするわけではありません。
そして税金のことを考えると、それほど「60歳繰り上げ受給」が損をするとも限りません。
*60歳以降の給与にもよります
お金を積極的に使うのは60代前半
データによるとお金を使うのは60代、それも前半ということであり、70歳をすぎると消費活動もガクッと落ちお金もあまり使わなくなるようです。
「定年後に一番生活費がかかるのは60代です。日本人の健康寿命は男性約72歳、女性約74歳だから、60代は夫婦とも元気で人生を積極的に楽しむことができる年齢といえる。交際費や通信費、旅行、外食など出費も多くなります。しかし、70代になると交遊範囲も限られてきて出費が減ります」
70代後半から80代になれば必要な生活費は大きく減る。そう考えれば、お金がかかる60代に無理して生活を切り詰め、生活費がそれほどかからなくなる70代から多くの年金をもらうというのは第二の人生をすり減らす本末転倒な発想ということになる。
週刊ポストから引用
また週刊ポストでは、夫の年金が月額16万円の標準モデルの場合、60歳からの繰り上げ受給を選択すると年金は月額約11万円に減りますが、60代で受け取る年金額は最大になり、70代からは生活費が少なくて済むので年金は早くもらう方がいいと報じています。
また夫が65歳になれば、妻が専業主婦の場合65歳になるまで加給年金をもらうことができ年金額は増えます。
これは、夫と妻の年齢差が大きいほど長くもらえるのでお得です。
私も「街角の年金相談センター」で年金の額を計算してもらいましたが、確かに65歳から年金をもらうと老後はより安心ですが、そんなに健康に長く生きれるとは思えません。
基本的に「もらえるものは早めにもらう」がモットーで早期退職をしたので、60歳の時の給与の状況(月給と年金を足して28万円かどうか)をみて早くもらった方が得なようなら早めにもらおうと私は思っています。
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